治療回数の続き

投稿日:2015年3月15日

カテゴリ:ごう歯科BLOG

すみません、途中から文章が消えてしまっていて、途中になっていました。

治療回数の目安について続きを書いていきます。

 

なぜ、歯医者の治療は時間がかかるのか?

1回で終わると思っていたら、次回もまたいらっしゃって下さいといわれ、なかなか治療が終わらないなんてことが歯医者に行くと多いと思います。

患者さんは痛いところや気になっているところを短期間で、治したいと希望していると思います。

しかし歯科医師は口腔内全体を1つのものとして捉え、一口腔単位での歯科治療という考えのもと治療計画を立てています。 木を見て森を見ずではないですが、痛いところのみを治しても他に問題点があれば、そこからまたほかに対しても問題が起きてくる可能性があります。

口腔内全体を見て、原因や治療方法、治療後のかみ合わせ、歯周病、他の虫歯など、様々な事を考慮しながら治療法の提案をして、相談しながら患者さんと一緒に決定していきます。

そのため想定していたよりも治療期間が長くなることがあります。

もちろん患者さんとの話し合いでご都合やご要望にお応えしていくので、部分的な治療で終了する場合もあります。

 

 

1、定期健診・メインテナンス  (3~4か月に1回 2回~ )

口腔内の状態によっては定期健診の間隔を延ばしたり、短くしたりする場合もあります。

この位の間隔で検診を受けると早期発見早期治療につながります。

大きな問題が出てくることが少ないので、治療期間も短くなります。

 

 

2、虫歯治療 神経を残せるもの   (1~3回 週1回 )

虫歯の大きさによって治療回数が異なります。

小さい虫歯では1回で光で固める樹脂を詰めて治すことが出来ます。

大きい虫歯は窩洞形成を行い、歯の型取りをして詰め物を作成し、次回詰めていきます。

詰めていく歯の材質はいろいろなものがありますが、提携している技工所に作成を依頼するので1週間くらい時間がかかります。

 

 

3、根管治療 神経が入っていた根の中の治療  ⁽2回以上 週1回 )

根の病気(根先病巣)の大きさによって治療回数が異なります。

神経を取ったばかりの根であれば、病巣が中に広がっている可能性が少ないので、少ない治療回数ですみますが、何年も痛みを繰り返していた根であると時間がかかるケースが多いです。

長年土台として使っていく歯になるので、何回消毒せればいいというわけではなく、治るまで消毒が必要になります。  場合によっては数か月かかることもあります。

根管内の消毒が終わり状態が整ってから、再発しないように根の先に防腐剤のような薬を詰めていきます。

詰めた後、レントゲンで根の先まで薬が入っているか確認します。

 

 

4、抜歯 (1回~3回 )

もちろん歯を抜くのは1回で終わります。歯肉が腫れていたり、痛みが強い場合は麻酔が効きにくくなるため、また抜歯後の腫れも大きくなることがあるため、消毒など応急処置をして、感染を抑えるために抗生物質、消炎鎮痛薬を処方して、腫れや痛みを抑えます。

状態が落ち着いたら、抜歯していきますが傷の大きさによっては翌日に消毒に来ていただいたり、縫合した場合は約1週間後に抜糸をします。

しばらくは穴が開いている状態ですが、段々時間をかけて肉が盛り上がって、最後にはほぼ平らに治っていきます。

 

 

5、クリーニング 歯石取り  (1回以上 週1回  )

歯石や着色の付き具合によって回数は異なります。

歯の表面や歯肉の中の根面に強くついている場合は麻酔をして、中の歯石を取っていくこともあります。

最後に歯石が残っていないか検査して終了になります。

 

 

6、矯正治療   (月1回 1年以上 )

矯正治療は非常に時間がかかる治療になります。

強い力で一気に歯を動かそうとすると、歯を支えている骨が吸収して減ってしまいます。

そのため、約1か月おきに矯正装置を調整して、弱い力でゆっくり歯を動かしていきます。

全体の歯並び、かみ合わせを作っていくのに1年以上かかります。

 

 

7、インプラント治療

インプラントも時間がかかる治療になります。

顎骨にインプラント体を埋め込んでいく治療になるので、入れるだけであれば1回で終わりますが、骨の状態によっては、骨を作るところから始めなければいけません。 抜歯後時間が経過してないで骨がない場合などは、土台の骨が打ち込めるようになってからのスタートになるので、余計に時間はかかります。

インプラントを打ち込んでからも、骨と結合するまで時間が2~4か月位かかります。

そこから歯(上部構造)を作っていきます。

また、歯周病のコントロールが出来ていなければ、すぐにだめになってしまうので歯周病の治療も並行して必要になります。

 

 

8、ホワイトニング  ⁽1~4回  1日~1か月位)

ホワイトニングにはいろいろなやり方があります。

強い薬剤を用いて少ない時間で、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」

弱い薬剤を用いて2週間位かけて、自宅で行う「ホームホワイトニング」

があります。

目標とする白さは患者さんごとに異なるので、一番あった方法を相談して決めていきます。

また、歯石や着色が多くついている場合は、そのクリーニングから始めていかなければならないので、より回数はかかります。

 

大体の目安がお分かりになったと思います。

これらの処置を同時進行していきますので、状態によっては回数が増えたりすることがあります。

流れを歯科医師と確認して、ゴールがわかる状態にしておくと、最後まで頑張れると思います。

頑張って通院して、自宅でも歯磨きを頑張って、健康な状態を維持できるようにしていきましょう。

 

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