レーザーについて

投稿日:2015年2月22日

カテゴリ:ごう歯科BLOG

私は大学時代からずっとレーザーに携わってきました。開業するならレーザーを導入しようと考えていました。名前は聞いてもレーザーって実際はよくわからないと思います。

今回はレーザーについて書いてみようと思います。

作られた背景から種類、使用方法など詳しく書いていくので何回かに分けていきます。

 

レーザーとは

光を増幅して放射する装置をさします。レーザー光は指向性・収束性に優れ、発生させた電磁波の波長を一定に保つことが出来ます。

Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation

輻射の誘導放出による光増幅 という意味の頭文字

LASERから名がつけられました。

光の波長によって吸収されやすいターゲットが異なり、レーザーの種類も異なっています。

光の波長は発振するものの違いによって違い、基本的に発信するものの名前がレーザーの名称になっています。

歯科口腔領域におけるレーザーの応用は1960年に開発されたルビーレーザーからさかんに行われてきました。しかし歯や骨など硬組織に対して熱による変性など多くの問題があり、実用化には程遠い状態でした。

この問題を解決すべくレーザーをパルス化することによって、熱エネルギーの蓄積を抑えるようにしてきました。パルス化とはとは、連続的に光を出し続けるわけではなく、1秒間に何回というように間隔をあけて光を出すことです。

これがそんなに違うのかと思うと思いますが、全く違います。

分かりやすくいうと、火を早くあぶるようにさわっても初めは熱くないが、熱が蓄積していくにしたがい熱さを感じるようになると思います。レーザーを使って痛みを感じるのは熱が発生して、それが蓄積していくからです。   さらに冷却するために風を出してなるべく熱を出さないようにしていました。

当院で使用している、エルビウムヤグレーザーはさらに水を出しながら使用できることにより痛みを極力出さないで使用することが出来ます。

歯科において使用されるレーザーは主に炭酸ガスレーザー、半導体レーザー、ネオジウムヤグレーザー、エルビウムヤグレーザーの4種類があります。

次回は各々のレーザーに触れていきます。