知覚過敏、歯肉下がってきた原因と対処法

投稿日:2018年9月27日

カテゴリ:ごう歯科BLOG

暑い日が過ぎ去って、涼しくなってきましたね。

冷たいものを摂取する機会は少なくなってきましたが、段々水が冷たくなっていきます。

 

最近、冷たいものがすごくしみる患者さんが多くいらっしゃいます。

もちろん虫歯が大きくなって段々痛みが増してきた患者さんもいますが、知覚過敏の方が多いです。

 

知覚過敏とはなにか?

よく聞く症状は、冷たいものにしみるですが熱いもの、甘いものにも反応します。

これは歯の神経が刺激として反応しているためで、飲んだり食べたり、空気があたったり歯磨きの時など、歯に対して刺激が加わった時に痛みが出ます。

症状が虫歯の時と同じなのでこれだけでは判断しにくいですが、痛みは一時的ですぐに収まるので、虫歯があって常に刺激が与えられているわけではありません。

ではなぜ知覚過敏がおきるのか

歯は構造的に中から神経、象牙質、エナメル質となっています。

イメージ的には神経を象牙質(体)とエナメル質(鎧)で守っています。

様々な原因でエナメル質が薄くなる、剥がれる、傷つく、歯肉が下がって象牙質が露出することで(鎧の機能が不十分になる)ことで象牙質に刺激が加わり知覚過敏は起こります。

象牙質は神経に向かって細い管が走っているので、象牙質に刺激が加わると象牙細管を通して刺激が伝わり痛みとして感じるようになります。

象牙質に刺激が伝わればいつも痛みがでるかといえばそうではなく、刺激の強さ、体調によって異なります。

また、常に刺激が加えられていると神経の周りに保護層(第2象牙質)が形成されて神経に刺激が伝わりずらくなります。

知覚過敏の原因と対策

1,力を入れすぎて歯磨きによる象牙質露出

毎日何回もする歯磨きなので、ゴシゴシ力を入れすぎて磨くと歯肉がすり減っていってしまいます。

もともと歯肉の中で守られていた弱い歯根部が露出して、刺激が加わるとしみる症状がでやすくなります。

優しい力でストロークを小さく、歯肉をこすりすぎないようにみがきましょう。

2,歯ぎしり、食いしばりによる象牙質が露出

歯がすり減ることで、エナメル質が少なくなってしまい中の象牙質が露出することにより症状が出ます。

寝ている間に無意識にしている場合は、マウスピースをいれて予防します。

3,歯が溶ける事による象牙質が露出

ジュースや酸っぱい飲み物、食べ物を週間的に摂取するとエナメル質が溶けて象牙質が露出してきます。

長時間、習慣的にジュースなどの甘いものは控えて、おやつの時間を決め磨けないようであればうがいをして食後口腔内を洗い流してあげましょう。

4,歯周病により歯肉が下がって象牙質が露出

歯周病で支えている骨が下がってしまうと、根元の象牙質が露出してきます。

定期的に歯周病のチェック、クリーニングを行いきれいな状態を保てるようにすることが大切です。

このように虫歯でなくても歯がしみてくることはあります。

痛みがあまりにも強い場合は神経を取ることもありますが、歯にとっては神経が残っていたほうが強いままでいられるので、なるべく残していきたいです。

弱い部分、象牙質面を樹脂で補強したり、シミ止めを塗ったり、シミ止めの入った歯磨き粉を使ったり

症状に合わせて対応して、なるべく神経を残していけるといいでしょう。